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らんの育て方

カトレア

栽培カレンダー

華麗さと気品を兼ね備えた『洋蘭の女王』

属名:カトレア(Cattleya)

『洋蘭の女王』とも呼ばれるカトレアは、北はメキシコから南はブラジルまでの中南米に広く分布し、木の幹や枝、岩の上などに根を張って生きている着生蘭です。

型や色彩もバラエティーに富み、その大きさも様々で、株の大きさは5cmぐらいの小さなものから1m近い大きなものまで。また、花の大きさも2cmぐらいの小輪花から20cm近い大輪花まであります。

春・夏・秋・冬それぞれに開花期を持つものがあり、うまく集めれば年間を通じて開花を楽しむことができます。

カトレアを上手に育てる3つのポイント

鉢は直接地面に置かずに、ブロックなどを利用して30cm程度上げて置くとよい

<左>顆粒状の化学肥料(水に溶かして与えるので『液肥』ともいう)
<右>固形の有機肥料(鉢の上に置いて使うので『置き肥』ともいう)

できるだけ戸外で栽培しよう!

最低気温15度を目安に、春~秋はできるだけ戸外の風通しの良い場所に置き、日光を十分に当ててあげましょう。葉焼けしない範囲で、できるだけ日に当てることが良い花を咲かせるためのコツです。

水のやり過ぎには要注意!

水やりの基本は乾いたら与えること。植込み材料の表面が十分に乾いてからタップリ与えます。季節、気温、株の成長の段階により植込み材料の乾き方も違うので、十分に乾いていることを確認したうえで水やりします。水のやり過ぎは根腐れの原因になります。

肥料は必要に応じて与えるのがコツ!

肥料を与える時期と与えてはいけない時期を知ることが大切です。肥料は株の成長の補助として与えます。基本的に新芽が伸び始める春からの成長期に有機肥料を『置き肥』として使い、合わせて化学肥料を『液肥』として使います。新芽の成長が終われば肥料も必要なくなります。

もうすぐ開花!そんな時期のお手入れ方法

つぼみを保護するシース

間もなく開花するつぼみ

花茎を根元からハサミで切り取る

春から成長して完成したバルブには『シース』という鞘が出て、その中にはつぼみが膨らんできます。

そんな時期には急激な温度変化や乾燥のし過ぎに気を付けて、せっかくついたつぼみを落とすようなことがないようにしましょう。つぼみの間もできるだけ日光に当ててやることでしっかりとした色彩の良い花が咲くようになります。

開花中は株の力を消耗させているので、咲いた花は茶色くなるまでつけておくようなことはせず、花弁が痛み始めたら、早めに消毒したハサミで、根元からシースごと花茎を切り取ってあげましょう。

家のカトレアに害虫が!そんな時でも慌てずに!

ナメクジに食害されたカトレアの花

カトレアに発生する可能性のある主な害虫には、ナメクジ・カイガラムシ・アブラムシなどがあります。

ナメクジは新芽やつぼみ、花などの柔らかい部分を食害します。夜行性ですので夜間観察して捕殺するのが最良の方法です。鉢底などに隠れることが多いので、鉢底への侵入を防ぐためにネットを使用するのも良いでしょう。

カイガラムシやアブラムシは群がって株の汁を吸いますので、歯ブラシなどで取り去ったあと殺虫剤を散布します。常に風通しを良くするよう心掛けましょう。

病気かも・・・と思ったら、早めの治療を!

ウイルスに侵された株

葉焼けした株

カトレアの主な病気には『軟腐病』と『ウイルス病』があります。

『軟腐病』は新芽などが黒く腐ったような状態になり、だんだん広がっていきます。黒くなった部分は早めに切り取り、殺菌剤などの薬を散布します。

『ウイルス病』に侵された場合は、残念ながら治療薬がありません。葉には筋状の模様や細点が現れ、ひどくなると花にも症状が現れます。速やかに処分するか、他の蘭株から隔離して感染を防ぐしかありません。普段から植え替えや花の切り取りなどに使用する器具の消毒を怠らないようにして、感染予防に努めることです。

葉焼けは日光が強すぎて葉の表面が焦げた状態になることです。見た目は悪くなりますが、病気ではないので無理に切り取ったりする必要はありません。

植え替えに挑戦してみよう!

植え替えをする理由はいくつかあります。第一に植え込みに使用している材料が痛んでいる場合、第二にバルブが鉢の外にはみ出してきて、新しいバルブが鉢内に根を張る場所がなくたった場合です。植え替えを行う時期としては、新芽・新根の動きが活発となる、3月~4月頃が最適です。

左から 素焼き鉢、購入時の水苔、水を含ませほぐした状態の水苔

植え替えのポイント(1)

植込み材料は、水苔と素焼鉢の組み合わせがベスト。使用する2~3時間前には水を含ませ、軽くほぐしておくと使いやすいです。

真ん中の株を植え替えるには左側の鉢がベストサイズ。右側の鉢では大きすぎ

植え替えのポイント(2)

大きすぎる鉢は禁物!小さいかなと感じるくらいの大きさがベスト。株に対して大きすぎる鉢を使用すると、水苔に過剰に水分を持ちすぎて根腐れの原因に。

右側のバルブから新芽が伸長予定。深さは1cm程度下げて植え付け

植え替えのポイント(3)

新しいバルブ側に、次のバルブが育つ場所を確保して植え付けます。古いバルブ側にスペースは不要です。鉢の縁から1cm程度下がった位置に水苔の表面を持ってくるようにしてください。

株の保湿は水やりとは別の作業、霧吹きが大切!

植え替えのポイント(4)

植え替え後、鉢内を乾かすことで新しい根の動きを促進するため、2週間程度は半日蔭の環境に置き、水やりと肥料を控えてください。この間は霧吹きなどを利用して、株(バルブと葉)への水分補給のみ行います。

監修:合田一之

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