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らんの育て方

シュンラン

栽培カレンダー

裏山にある身近な蘭

属名:シュンラン
(Cymbidium goeringii)

北海道を除く日本の至る所で見られる親しみやすい日本シュンラン。古来、王侯貴族に愛されてきた中国シュンラン。共に丈夫で育てやすいシンビジュームの仲間です。

自生しているほとんどのものは、緑色の地味な花ですが、ときに変わった色や形が発見され、現在の栽培種は赤、橙、黄、紫、緑の5色が基本で、これらを組み合わせたものもあります。

また、花だけでなく葉姿の美しいものを、葉芸品と呼びます。庭に植えておけば、手間もいらず、毎年花を咲かせてくれます。

シュンランを上手に育てる3つのポイント

冬の保温はほどほどに

冬の保温は、あくまでも凍らせなければよい、という対策で充分です。冬の寒さに当たらないシュンランは、花芽が枯れたり、病気に対して弱くなります。低温のところでしっかり休ませ、暖房の効いた場所には置かないようにします。

夏期、日中の水やりは禁物

春からの生長期は、水のやりすぎに注意します。やる時は、鉢の中の空気を入れ換えるように、鉢底から流れ出るまでタップリと与えます。その後しっかりと乾くまで与えないようにします。特に気温の高い夏期は、蒸れに注意が必要で、出来るだけ風通しをはかり、日中に水をやらないようにします。

肥料の与えすぎは禁物

肥料は、置き肥は少なめ、液肥は薄め、と心がけ、与えすぎは禁物です。固形肥料よりも液体肥料の方が効果的で、花が終わった後から11月の終わり頃まで、月に2~3回、基準の2~3倍に薄めて与えます。株が太る秋にも、忘れずに与えます。

もうすぐ開花!そんな時期のお手入れ方法

春に開花を迎えますが、この時期特にナメクジによる食害に注意します。ナメクジは、大切なシュンランの花芽を食べてしまいますので、害が出る前に誘引殺虫剤などを使用して、駆除しておくと安心です。

また、休眠期の日光は必要ありません。日中の日当たりによる高温を避け、風通しを良くします。花が終わると、芽や根を伸ばし始めます。開花して2週間ほど花を楽しんだところで、花を摘んでしまいます。落下するまで咲かせておくと、花に栄養をとられて、新芽が小さくなってしまいます。

シュンランを、より美しく、より健康に、育てよう!

病気かも・・・・と思ったら、早めの治療を!

シュンランの主な病気として、葉枯病、立枯病、炭そ病や軟腐病など、細菌やカビによる病害です。これらに感染し、ひどくなると株が枯れてしまう恐れがあります。

原因として、高温期の多湿な環境や、害虫による感染も多く見られます。春からの生長期は、出来るだけ風通しの良い環境で管理し、蒸らさないように、水やりも乾くまでは与えないよう心がけます。

基本的に病気に対して神経質になることはありませんが、予防の意味で春と秋に殺菌剤を散布しておきます。また、害虫の駆除も忘れないようにします。

家のシュンランに害虫が!そんな時でも慌てずに!

シュンランには、ナメクジ、カイガラムシ、アブラムシ、ハダニといった害虫が発生します。新芽やツボミを食害するナメクジは夜間発生するので、チェックして捕殺するか専用の薬剤で駆除します。

カイガラムシは通年、アブラムシはツボミが出てから開花する頃に多く発生します。基本的には発生が見られたら対処しますが、予防的に4月~6月と、9月~11月に殺虫剤を株全体に散布しておくと安心です。

なお、害虫が抵抗力を付けるのを防ぐためにも、同じ薬剤を続けて使用せず、2~3種類を交互に散布することをお勧めします。

植え替えに挑戦してみよう!

2年に1回の割りで、春か秋の彼岸過ぎ、春なら5月中旬までに、秋なら9月下旬から10月にかけて行います。 毎年行う必要はありませんが、調子のおかしいものは、植え替えをして根の状態を調べます。 水はけのよい用土を使用し、市販の東洋蘭用の培養土やシンビジューム用の用土でもかまいませんが、自分で作る場合は、硬質鹿沼土と焼赤玉7:3の割合で混ぜあわせます。

植え替えのポイント(1)

鉢から株を取り出し、根を傷めないようにほぐします。薄いあめ色をして、適度に弾力のある根が最良で、白く弾力のない根や、茶色く腐った根は切除します。

植え替えのポイント(2)

新しい乾いた用土は、4~5日水につけて、使う1日前にザルやスノコの上などで水を切って用います。さらにこの時、細かな土も流しておくと、作業が容易です。

植え替えのポイント(3)

株の根元を持ち新芽が中央になるように固定し、用土を入れていきます。鉢を軽く叩きながら、根の間に隙間なく入れるようにします。

植え替えのポイント(4)

植え付け後、1週間は毎日水やりをします。鉢底から細かな土が流れだして透明な水になるまで、 タップリと与えます。

監修:大場利一

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