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らんの育て方

リカステ

栽培カレンダー

優雅で存在感のある花

属名:リカステ
(Lycaste)

近年人気急上昇中のリカステ。メキシコ、グアテマラやエクアドル、ペルーなどの中南米に広く分布する着生蘭です。5cm程度の小輪花をたくさん咲かせる可憐種や、15cmくらいの大きさの花を咲かせ存在感抜群の大輪系種があり、その色彩も様々。約30種類の原種が知られています。標高1,500m前後の冷涼な高地で比較的雨の多い地域に自生するため、涼しい気候と水を多く好む種類が多いのが特徴です。

リカステを上手に育てる3つのポイント

鉢は直接地面に置かずにブロックなどを利用して30cm程度上げて置くとよい。

できるだけ戸外で栽培しよう!

最低気温12℃を目安に春~秋はできるだけ戸外の風通しの良い場所においてやり、あまり強い日光は避けるようにします。年間を通じて50%程度の遮光を施し、夏場はさらに70%程度まで遮光率を上げるようにします。

年間を通じて水不足には要注意!

植込み材料の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。鉢底からあふれ出るくらい鉢全体に十分染みわたらせるように与えます。特に成長期の春~秋の間には水不足にならないように注意しましょう。

右が緩効性の化学肥料。粒状の肥料で半年前後にわたりゆっくりと溶け出して効果を発揮する。左が顆粒状の化学肥料(水に溶かして与える)

株の成長期には多めの肥料を与えるのがコツ!

リカステは比較的肥料を好む種類です。大きなバルブを持つリカステは肥料をうまく与えることにより、より立派な株へと成長します。基本的に株の成長を始める春からバルブの完成する秋までは肥料を与えるシーズンです。

もうすぐ開花!そんな時期のお手入れ方法

バルブの根元から花芽が小さく伸び始めている

花茎も伸び花色が見え始めている

できるだけ戸外で栽培しよう!

春から新芽を出し大きく成長したバルブの根元には晩秋~年末にかけて花芽が伸び始めてきます。成長が良好なバルブには数本~10本以上の花芽をつけることもあります。気温も下がり水やりの量も少なくなる時期ですが、花芽の成長のためには乾かし過ぎに注意しましょう。リカステのつぼみは大きく重いので、花芽がある程度伸びてきたら支柱で補助をして花茎を持ち上げてあげると見栄え良く開花させることができます。

家のリカステに害虫が!そんな時でも慌てずに!

リカステに発生する可能性のある主な害虫にはナメクジ、カイガラムシ、スリップスなどがあります。ナメクジは新芽やつぼみ、花などの柔らかい部分を食害します。夜行性ですので夜間観察して捕殺するのが最良の方法です。鉢底などに隠れることが多いので、鉢底への侵入を防ぐためにネットを使用するのも良いでしょう。カイガラムシは群がって株の汁を吸います。歯ブラシなどで取り去ったあと殺虫剤を散布します。常に風通しを良くするよう心掛けましょう。

病気かも・・・と思ったら、早めの治療を!

リカステの主な病気には軟腐病とウィルス病があります。軟腐病は新芽やバルブなどが黒く腐ったような状態になりだんだん広がっていきます。黒くなった部分は早めに切り取り、殺菌剤などの薬を散布します。ウィルス病に侵された場合は残念ながら治療薬がありません。葉には筋状の模様や細点が現れ、ひどくなると花にも症状が現れます。速やかに処分するか、他の蘭株から隔離して感染を防ぐしかありません。普段から植替えや花の切り取りなどに使用する器具の消毒を怠らないようにして感染予防に努めることです。葉焼けは日光が強すぎて葉の表面が焦げた状態になることです。見た目は悪くなりますが、病気ではないので無理に切り取ったりすることはありません。

植え替えに挑戦してみよう!

植え替えをする理由にはいくつかありますが、第一に植え込みに使用している材料が痛んでいる場合、第二にバルブが鉢いっぱいになり、新しいバルブが鉢内に根を張る場所がなくたった場合です。植え替えを行う時期としては新芽の動きが活発となる3月~4月頃が最適です。

プラスチック鉢、バーク

植え替えのポイント(1)

植込み材料は細かめのバークとプラスチック鉢の組み合わせがベスト。もちろん水苔と素焼鉢の組み合わせも可能ですが、乾きやすくなるので要注意。

パンパンな株と一回り大きな鉢、二回り大きな鉢

植え替えのポイント(2)

リカステのバルブは大きく太るので十分に余裕を持った大きさの鉢に植え替えましょう。バルブが既に鉢いっぱいになっている場合には二回りくらい大きめの鉢に植え替えるとよいでしょう。

抜いた形のまま二回り大きな鉢に入れ込むところ。

植え替えのポイント(3)

バーク植えの場合は古いバークを鉢の型にのこしたまま新しい大きな鉢との隙間にバークを詰めるだけでOK。

植え替えのポイント(4)

バークでの植え替えの場合、根を痛めることも少ないので、植え替え後すぐに水やりを通常通り行うようにしましょう。

監修:合田一之

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